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4・3・3 FEC

方向誤り訂正、Foward Error Correction (FEC)通信は同じ文章を繰り返して送り、比べることから誤りを発見する方式で、ARQのように前に戻ることをしないので一方向通信方式と呼ばれている。一定時間間隔で同じ文字を繰り返して送信して、受信側で同じ時間間隔で同じ文字を検出したとき誤りがないとする。誤りが発生する伝ぱん状況が時間により異なることを利用するタイムダイバーシティ方式である。

A、B、C、D、E、の4文字をFECで送信する例を示すと

083-1.gif

この例では3文字遅れて同じ文字が送られる。GMDSSでは5文字遅れて同じ文字が反復送信される。

 

4・3・4 ARQ

自動再送要求、Automatic Repeat reQuest (ARQ)通信方式は国際通信用に開発された誤り訂正方式である。受信側で誤りを検出したとき、送信側に誤り受信を伝えて、戻って送り直して貰う方法により訂正する通信方式である。受信側で誤りは検出したが訂正符号が不明の場合に行われる。GMDSSでは定マーク符号及びFEC符号と組合せてARQが用いられる。定マーク符号又はFEC符号により受信欄に誤りが発生したことを検出すると自動的に送信側に再送信要求、ARQを送り直してもらう通信方式である。

 

 

 

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