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(b) 電動機法による無負荷損の測定

発電機を同期電動機として駆動し、各端子電圧に対する入力の測定を行う方法で図2・8に結線図を示す。図中Rは放電抵抗で発電機の界磁抵抗の5〜10倍が適当である。Rを確実に入れCBに投入する。同期速度になるとSWをRから切り換え、直流電源に接続する。各端子電圧において電機子電流が最小となるように、界磁電流を調整し、その場合の入力を測定すれば、次の式により発電機の無負荷損が求められる。

Wm=WO-3IO2R…(2・4)

ここに、Wm;発電機無負荷損(W)

WO;入力(W) IO;入力電流(A)

R;発電機電機子抵抗(1相)(測定時の温度におけるもの)(Ω)

電圧はいったん定格値の1.25倍まで上昇し、約25%ごとに電圧を降下しながら入力を測定する。低電圧になると同期速度を保ち得なくなるが、測定不能な点は曲線を延長して機械損・鉄損の分離を行う。

 

118-1.gif

図2・8 無負荷損測定回路(電動機法)

 

(2) Wcop(電機子巻線の抵抗損)及びWs(漂遊負荷損)の測定

発電機の電機子巻線に電流が流れると直流抵抗による抵抗損及び漂遊負荷損が発生する。

(a) 電機子巻線の抵抗損;Wcop(W)

次の式によって求められる。

Wcop=3×Ra×Ia2 (W)…(2・5)

 

 

 

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