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2] 横・縦両方式の接する個所の強度の連続性を保持するよう注意する必要がある。

混合構造の利点は、貨物の積付が容易で、重量軽減にもなり縦強度が大きいことである。第3.3図にこの部分の例を示す。これは、二重底構造が倉内の縦構造から、機関室の横構造に移る点を、外板展開図で示したものである。フレーム24番より前方は縦式構造二重底で、No.1〜No.7(No.4は側桁板となっている)の船底縦肋骨がある。これが24番より後方の機関室区画に入るとき(ここはタンク部分のみ横式二重底で、その他は単底である)、No.1、No.2は油密桁板に連続するからよいが、No.3ロンジ、側桁板、No.5ロンジはブラケット(B)で23番の助板に撃ぎをとって急激な変化を防いでいる。

混合構造は、船底と甲板を縦式構造とし、船側を横式構造としたものをいい、工作の点でも、縦強度の点でも有利である。この場合でも、船首尾部及び機関室の船底は横式構造がよ

 

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第3.3図 縦・横構造の移行する部分

(上・外板展開図、下・縦断面図)

 

 

 

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