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第3.5図 定電流垂下特性のための回路

 

次に、溶接機の電流調整の形式について、種々な方式があるが、溶接機の電流は、使用する溶接棒、溶接姿勢、脚長、板厚等により適切な、電流値をえらばねばならない。そのためには、第3.5図のc)図におけるリアクタンスを変化させる必要がある。それには、コイルの巻線を変えたり、鉄心を変化させたり、コイル間の距離を変更したりすることが考えられる。即ちタップ切り替え形で巻線比を変更したり、第3.6図可動鉄心型第3.7図可動線輪型である。大部分の溶接機は、タップ切替えと、可動鉄心の両者を組み合わせて、幅広い電流調整域を持っている。

第3.8図に、可動鉄心型の鉄心移動により、漏洩磁束がどのように変化するかを示す。

a)図において、ハンドルをまわすことにより、b)図のM3にあたる鉄心が上下するすなわち。c)図において、それぞれ1]、2]、3]、とあるように鉄心がずれるとする。アークが出ている時。c)図の1]の状態の時、最も、磁束が漏れる。二次側に流れる電流に関して言えば、1]の位置で最も小さい電流が流れ、鉄心を引抜くに従って電流の値が高くなる。

 

 

 

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