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通信教育造船科講座テキスト「船体工作法」

 事業名 小型造船技術講習
 団体名 日本小型船舶工業会 注目度注目度5


第3章 溶接機と溶接棒

 

3.1 溶接機の構造

我が国で造船に用いられている溶接機は大部分が交流アーク溶接機であるので、交流アーク溶接機の構造について説明をする。

交流アーク溶接機以外では、直流の溶接機であるとか、または、特性がこれから述べる交流アーク溶接機の定電流垂下特性とは異なる特性を有するものもあるが、その種の溶接機を使用する場合は、それぞれについて十分検討してもらうこととして、ここでは誰でもが心得ておかねばならない極く一般的な溶接機について述べる。

まず、アーク溶接においては、アークを持続して、そのアーク熱で溶接を行うわけであるが、アークを持続するためには、電源が必要である。第3.1図は、アークを発生させる電源との回路図を示したものである。

 

178-1.gif

第3.1図

 

この図のように、溶接においては、溶接棒または電極と母材の間にアークを発生させるが、そのアーク長さは常に一定ではない。このアーク長さと、この回路に流れている電圧の関係を示したものが第3.2図である。

ここでは、アークの長さが長くなると、同じ電流を流すためには、高い電圧が必要だということを示している。即ち、アークをとばす距離が長いということは、それだけ力をかけてやらねばならぬということである。

今、溶接というものを考えると、溶接の速度は、溶接棒のとける速さによる。即ち、早く溶接棒がとければそれだけ溶接の能率が上るということである。溶接俸のとける速さは、溶接電流の量に比例することが知られている。このことから、溶接を行う上からは、例え、アーク長さが変化しても、流れる電流が一定であることが望ましい。

 

 

 

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