(1) 軟鋼材
軟鋼材の材質規格は、切欠き靱性(衝撃試験における吸収エネルギー)により、A、B、D、E、の4種類(NKの場合頭にKがつくのでKA、KEのようになる)に分類され、E級鋼がもっとも切欠き靱性がすぐれた鋼材である。
(2) 高張力鋼材
溶接性を損うことなく、強度の高い鋼を得るには、Mn、Siなどの合金元素を添加する方法、加圧水冷しながら圧延する制御圧延方法(Termal Mechanical Controll Process;TMCP鋼)、Nb、Vなどの元素添加による析出硬化方法、焼入れ焼戻しの熱処理による方法などがある。また50HT鋼には降伏強度が32kg/mm2のものと36kg/mm2のものの2種類が規定され、それぞれの切欠き靱性により、A、D、Eの3種類(KA32、KA36、KD32、KD36、KE32、KE36)に分類されている。また引張り強さ60kg/mm2降伏強度46kg/mm2の60キロハイテン鋼も規定されている。(第1.3表)