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計測点から降ろした下げ振りの垂心が、基準線からの差越線上にくるように、ブロックの決め方を行う。(第5.14図)

 

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第5.14図 下げ振りの使用

 

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第5.15図 船形のゆがみ

 

幅寸法のみを確保して、ブロックを決めると、第5.15図のごとく、船型のゆがみを見逃すこともある。これは不動の基準線を使用してないからである。

 

(4) 垂直の計測

隔壁等は、傾斜のある船体に直角に建てられるが、小さいものは、直角定規または型定規、大きい物は下げ振りの鉛直性を利用する。下げ振りの垂心を、基点からの下げ振りの流れ量の差越線上に合わせることにより、垂直を決める。(第5.16図)

大きいブロック等を、小さい定規を使用して角度を決めると、撓みがある場合、見逃されやすい。(5.17図)。角度や特殊な形を有する品物は、現図から型取りした型定規を使用する。(第5.18図)

 

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第5.16図 垂直の計測

 

 

 

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