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10-5 電源高調波(電圧、電流)

高調波が電気機器に及ぼす影響は、1)高調波電流の流入により機器の過負荷、過熱、異常音、振動等、2)高調波電圧が加わることによる機器の誤制御、誤動作、3)電磁誘導作用による誘導障害、がある。

電力会社から供給される電力は、電圧と周波数が安定しているが、各種の半導体応用機器等から発生する高調波が電力系統の電圧波形に歪みを生じさせ、電気機器への障害が増加している。

船舶では発電機によって電力が供給されるため、電源高調波の歪みを把握する必要がある。電源の高調波歪みに関して船舶では基準が設けられていないが、参考として表10-11に資源エネルギー庁で推奨されている(a)高調波電圧と(b)高調波電流の規格(目標)値を示す。

 

表10-11 電源高調波の規格等

 

(a) 高調波電圧の目標値

 

125-1.gif

注1:歪み率=SQR(V22+V32+…+Vn2)/V1×100

 

(b) 高調波電流の規格値(クラスC)

 

125-2.gif

注2:λ=力率

 

 

 

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