最近の火災の概要
―平成12年版消防白書から
総務省消防庁総務課
1 火災の概要
平成11年中の出火件数は、5万8,526件で、前年の5万4,514件に比べ4,012件の増加となっている。
出火件数を火災種別でみると、建物火災が全火災の59.7%で最も高い比率を占め、次いで、その他の火災(枯草、看板、広告等の火災)、車両火災、林野火災、船舶火災、航空機火災となっている。最近の火災種別出火件数の推移をみると、過去10年間で最も少なかった平成10年中の建物火災や林野火災については、増加に転じており、車両火災にあっては、この10年間で約27%増加して7,860件となっている。出火件数を四季別にみると火災は、火気を使用する機会の多い冬季から春季にかけて多く発生しており、春季と冬季で総出火件数の58.1%を占めている。
(注)1 「死者」には、火災により負傷した後、48時間以内に死亡した者を含む。
以下本節において、ことわりのない限り同じ。
2 出火率とは人口1万人当たりの出火件数をいう。
3 損害額等については、調査中のものがあり、変動することがある。
4 増減率は、表示単位未満を四捨五入した。以下本節において、ことわりのない限り同じ。
5 人口は、平成10年3月21日現在の住民基本台帳による。以下本節においてことわりのない限り同じ。
6 表中の損害額は、表示単位未満を各項目ごとに四捨五入した。
7 火災が2種類以上にわたった場合、火災件数は火災報告取扱要領に基づき計上し、それ以外の数値はそれぞれの火災種別ごとに計上している。