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平成12年秋季全国火災予防運動

自治省消防庁予防課

 

『火をつけた あなたの責任 最後まで』

を統標語として、秋季全国火災予防運動が、平成12年11月9日(木)から11月15日(水)までの7日間にわたり実施されます。

 

1 目的

この運動は、火災が発生しやすい気候となる時季を迎えるに当たり、火災予防思想の一層の普及を図り、もって火災の発生を防止し、死傷事故や財産の損失を防ぐことを目的とし、特に、「後期5ヶ年における住宅防火対策のあり方」

(平成8年度住宅防火対策推進協議会決定)を踏まえて、高齢者等を中心とする死者の発生を大幅に減少させることを目指すものとする。

 

2 統一標語

『火をつけた あなたの責任 最後まで』

 

3 重点目標

(1) 住宅防火対策の推進

近年の建物火災による死者(放火自殺者等を除く。)のうち、住宅火災による死者が8割以上を占め、また、住宅火災における死者のうち高齢者層(65歳以上)が約半数を占めている。

このため、住宅火災による高齢者等の死者の発生防止を図ることを最重点として、福祉などの各関係機関、関係団体等と一体となり、地域に密着した具体的な対策の実施、住宅火災に対する予防意識の高揚、火災による死者の発生防止に有効な住宅用防災機器等の普及促進等、各種対策を強力に推進するものとする。

(2) 放火火災予防対策の推進

近年、放火による火災が年々増加する傾向にあり、平成9年以降連続して出火原因の第1位となっていることから、放火火災による被害の低減を図るため、地域住民の相互協力及び関係行政機関との密接な連携等を行い、放火火災予防対策のより一層の推進を図るものとする。

(3) 地域における防火安全体制の充実

大規模な地震が発生した場合、都市部等の密集地においては、火災の同時多発や広範囲の延焼拡大などの危険性がある。このため、自主防災組織の整備充実と事業所等を含めた相互協力による地域ぐるみの防火安全体制の充実を図るものとする。

(4) 特定防火対象物等における防火安全対策の徹底

物品販売店舗、旅館・ホテル等不特定多数の者が出入りする特定防火対象物及び社会福祉施設、病院等自力避難が困難な者が多数入所している特定防火対象物においては、ひとたび火災が発生した場合、多大の人命被害が生じる可能性が高い。このため、これらの防火対象物における防火安全対策の徹底を図るものとする。

 

4 推進項目

(1) 住宅防火対策の推進

ア 高齢者等の災害弱者の把握とその安全対策に重点を置いた死者発生防止対策の推進

イ 地域の実情に即した広報の推進と、具体的な対策事例等の情報提供

ウ 広範な機会を捉えた住宅防火診断、座談会等の実施

エ 地域の実情を踏まえた住宅防火対策推進組織の整備・充実とモデル事業等の推進

オ 住宅用火災警報器など住宅用防災機器等の普及促進

 

 

 

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