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また、特に重要な理由としては「IT技術の人材不足」をあげた企業が38.1%に及び、国の施策となったIT技術推進のための人材確保が企業にとって重要な問題であると意識されている様子が分かる。

 

第6図 中途採用を行う理由(複数回答)

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II 女性総合職の状況

*コース別採用制度は微増・過半数の企業で実施

*総合職に占める女性の割合は「1割未満」が80%強

*平成12年度採用割合もようやく1割

*管理職への登用は「未だ道遠し」

*女性総合職の採用は「社内の活性化に効果」6割・「女性の一般職に不満」も2割弱

*コース別採用制度は今後とも存続の方向が8割

 

1. 総合職・一般職のコース別採用制度の導入状況〔第7図参照〕

常用雇用者を採用するに当たって、総合職・一般職の区分けをした「コース別採用制度」を導入しているか否かについて調査した結果、「区分けしている」企業の割合は51.4%であった。これを前々回(平成4年度)、前回(平成6年度)調査結果と比べると、前々回は43.8%、前回は47.1%であったので、コース別採用制度は「微増しつつ、ようやく過半数を超えた」状況にあるといえる。

なお、「今後とも区分けをする予定がない」企業の割合は34.8%で、総合職・一般職のコース別採用制度は、徐々に浸透してきてはいるもののそのテンポは極めて遅いものがあるといえる。

 

第7図 採用時における総合職・一般職の区分の有無

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2. 総合職・一般職に占める女性の割合〔第8図参照

「区分けしている」企業に限って、重ねて総合職・一般職に占める女性の割合を調査した結果、「総合職」では「10%未満」の比率の層が80.8%と圧倒的に高い比率となっており、大きく離れて「10%以上30%未満」層の15.1%となっている。一方、「一般職」では「90%以上」の層が54.9%と最も高く、以下、「70%以上90%未満」が14.8%、「10%以上30%未満」が12.7%の順となっている。

 

 

 

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