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上田 ありがとうございました。石田梅岩は独学で勉強したわけですが、今のお話にもありましたように、唯一の師匠として小栗了雲という方がおられたのです。京都は戦争中に御池通をはじめとして、空襲に対して道路の拡幅を行いました。そのため小栗了雲のお墓がどこにいったのかわからなくなっていました。私が館長をしております京都市学校歴史博物館では、ちょうどこのシンポジウムにあわせて、「石田梅岩と番組小学校」という特別展示をしておりますが、学芸員の方が探し回って、十月七日に下京区寺町通高辻上ル永養寺で小栗了雲先生のお墓が見つかったのです。私もすぐにお参りしてまいりましたが、これもシンポジウムのおかげです。梅岩先生の師匠にあたる方のお墓が見つかったという朗報を、ちょうど小栗了雲のお話が出ましたので紹介させていただきます。後ほど、今なぜ梅岩かということに関連して商人の道に関する梅岩先生のお考えについて、小谷さんのほうからまたお話をしていただけるかと思います。

 

 

 

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