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サプライチェーンマネジメントと物流革命

 

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(株)野村総合研究所

社会システムコンサルティング一部

部長 早川康弘

 

ただいまご紹介いただきました野村総合研究所の早川です。本日は財団法人九州運輸振興センター創立20周年、誠におめでとうございます。また、今回お招きいただきましたことを、この場をお借りしまして厚くお礼申し上げます。

本日私のほうからは約1時間ほどいただきまして、ご紹介いただきました「サプライチェーンマネジメントと物流革命」につきましてお話をさせていただきます。なお事前に皆様方には資料といたしまして、今回の講演内容の要約をA4、1枚紙でまとめたものと、これから順次スライドでご説明いたしますが、そのスライド3枚をA4、1枚にいたしましたホッチキスとめの資料と、都合2点を事前に配布させていただいているかと思いますが、この順にしたがいましてご説明をさせていただきます。

まず、若干自己紹介をさせていただきますと、1979年に大学卒業後、野村総合研究所に入りまして22年間、主に交通、物流あるいは港湾、空港、鉄道等のインフラの計画作りに携わっております。もともと経済学を勉強していたのですが、会社に入りましてから、インフラ関係の仕事が多くなりまして、土木学会、土木関係の企業の方々とも非常に懇意にしていただいておりまして、技術士という工学系の資格をとりました。技術士の資格も、実は「港湾計画」でとりましたので、今回この会場にお越しいただいている皆様とは、非常にご縁の深い分野で22年間ほど仕事をさせていただきました。

本日のご説明をするにあたりまして、私のほうでポイントといたしまして5点ほど整理をしております。お手元の資料1ページのスライド(図1)になりますが、まず、「なぜ、今、サプライチェーンマネジメントなのか」ということをご説明いたします。その後、「サプライチェーンマネジメントの難しさ」、「サプライチェーンマネジメントを支えるIT革命」、「サプライチェーンマネジメントの推進による物流システムヘの影響」、「物流革命による新しい事業機会の創出」、このような順でご説明をさせていただきます。

まず、サプライチェーンマネジメント、あるいはアルファベットの3文字でSCMという言葉でございますが、どうも最近、こういった物流用語はカタカナあるいはアルファベットの略語が多くなりまして、非常にアメリカナイズされているといいますか、西洋の受け売りでけしからんというようなお話もございます。

 

 

 

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