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間近に迫りつつある福岡空港の処理能力の限界に対応すべく、新しい空港(新福岡空港)の推進が喫緊の課題となっている。

一方、北九州空港は、滑走路が1600mと短く、地形的な条件の制約もあり、年間の旅客数が約14万人程度と当該圏域の需要を支えられない状況にあり、現在、周防灘沖の海上に24時間運用可能な空港が国において建設中である。

 

*福岡空港

福岡空港は、旧陸軍の席田飛行場、米軍管理下の板付基地時代を経て、昭和47年、運輸大臣が設置管理する第二種空港として供用が開始された。以来、高速交通時代の進展とともに、交通利便性に恵まれている特長を生かし、本県はもとより、九州・山口地域、西日本の社会、経済、文化の発展に寄与しているところである。

この間、増大する航空需要に対応するため平成4年に「福岡空港ターミナル地域整備基本計画」が策定され、同計画の中心事業である国際線旅客及び国際貨物ターミナルの西側移転が平成11年5月完了し、また平成12年には、旧国際線ターミナルが改修され国内線ターミナルとして供用が開始されたところである。

また、エプロン改良、高速脱出誘導の整備など空港機能の高質化のための整備も併せて進められている。

 

福岡空港の国内線・国際線ネットワーク

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福岡空港の離着陸回数

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福岡空港の旅客数

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*北九州空港

北九州空港は、昭和19年、旧陸軍の曽根飛行場として建設され、戦後の米軍による接収などの変遷を経て、昭和36年に運輸大臣が設置管理する第二種空港(小倉飛行場 滑走路1500m)として供用開始された。昭和48年に名称が北九州空港となった後、山陽新幹線全面開通の影響により昭和58年には定期便不在の状況となったが、平成3年3月、1600mの滑走路の供用開始に合わせ東京線の定期便が再開されたところである。

現在、東京便が一日3便就航しており、年間約14万人に利用されている。

今後とも北九州圏域の航空交通の利便性向上を目指し、増便や新規路線の誘致等に努めていくこととしている。

 

◆新北九州空港の建設

新北九州空港は、現北九州空港に大型ジェット機が就航できないことから、北九州圏域200万人の航空利便性の確保と地域活性化のため、周防灘海上に運輸大臣の設置管理する第二種空港として平成17年10月の開港を目指して建設が進められている。

 

 

 

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