日本財団 図書館


国土交通省の目標

 

5つの目標

今、我が国は「転換期」にあると言われています。今後の変化の方向性は、キーワードであらわすと、「多様性の時代へ、自由な個の確立の時代へ」「少子・高齢化、人口減少」「環境問題の深刻化」「高度情報化」「グローバル化」と考えられます。

このような変化のもと、国土交通省の使命を果たすために5つの目標を定め、その達成に向けて仕事を進めていきます。

 

目標1 自立した個人の生き生きとした暮らしの実現

人々が自由で自発的な活動を行い、それぞれのライフスタイル、ライフステージを生き生きと安心して暮らせる社会の実現が重要と考えます。

このため、

・住空間やレクリエーション空間など多様な生活空間の拡大

・安心でにぎわいとうるおいのあるまちづくりの推進

・誰もが利用しやすく快適な交通環境の整備

・暮らしに関連する情報の充実

などに取組み、人々の日常活動、余暇活動を支えていきます。

 

目標2 競争力のある経済社会の維持・発展

人々の生き生きとした暮らしを実現するためには、我が国が国際的に確固たる地位を占めるとともに、経済社会面で世界の主要プレーヤーでありつづけることが必要です。

このため、

・土地の有効利用や都市の再構築

・効率的な人・もの・情報の移動の実現

・民間が活動しやすい市場環境の整備

などに取組み、社会の活力を高め、生産性の高い、内外の人や企業を惹きつける日本を目指します。

 

目標3 安全の確保

国民の生命、財産や生活を守り、国民の安心を確保することは、今後とも行政の重要な役割です。一方、絶対の安全はあり得ないことにも留意しつつ、被害を最小限に食い止めることが必要です。

このため、情報を共有しながら、国民一人一人の主体的な行動を促すという考え方に立ち、

・災害の発生の防止

・災害による被害の抑制

・交通の安全確保

に努め、

・海上の秩序と治安の維持

・災害発生に備えた施設やライフラインの代替性の確保

・機動性の高い危機管理体制の確立

に取組み、安全な日本を形成し、国民の安心を確保します。

 

目標4 環境の保全と創造

深刻化する地球環境問題の解決に向けた取組を行うとともに、良好な環境を保全・創出し、国民が誇りを持てる美しい日本を形成することが必要です。

このため、

・資源の消費抑制・循環利用による地球環境への負荷の低減

・大気汚染や騒音などによる生活環境への影響の改善

・美しい自然や街並み、田園風景、良好な水環境

などに取組みます。

 

目標5 多様性ある地域の形成

これからの地域は、それぞれの特性を活かした個性豊かな発展と、地域間の相互補完を含めた自立的な発展が求められています。

このため、

・基礎的な暮らしや産業の条件の整備

・自立できる広域的な地域の形成

・モビリティーの向上などによる地域間の連携・交流の活発化

を進め、地域がそれぞれ比較優位を持った資源を武器に魅力を競い合うことによって、我が国全体の多様性ある発展を目指します。

北海道については、自然環境などに恵まれた特性を十分活かすことによって、我が国の発展に寄与することを目指します。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION