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佐伯港の概要…

 

佐伯港は、前面に大入島をひかえ、地形、水深に恵まれた天然の良港として、旧藩時代には中国大陸や近隣離島及び四国を始めとする近隣沿岸域の交通の要衝として栄えてきた。

昭和34年度から本格的な港湾施設の整備拡充が行われ、港勢の伸展と相まって昭和45年、重要港湾に指定されて以来、港湾の整備は着々と進み、現在までに女島地区に木材埠頭、鶴谷地区に内貿埠頭、葛地区にフェリー埠頭が整備され、平成8年の港湾取扱貨物量は約1006万トン(内フェリー約200万トン)を扱い地域経済の発展に大きく貢献している。

(女島地区の多目的国際ターミナルの整備)

佐伯港における外貿貨物対応の係留施設は、岸壁(マイナス10m)2バースがあるが、近年における船舶の大型化に対応できず、また、係留施設の不足から沖待ちしている船舶が生じている状況にある。このため船舶の大型化に対応するためと共に老朽化した既存施設の更新を図るため、女島地区に多目的国際ターミナルを整備するものである。

【整備概要】

岸壁(マイナス14m) 1バース

280m

泊地(マイナス14m) 24.9ha

航路(マイナス14m) 幅員220m

 

中津港の概要…

 

中津港は、大分県の最北端に位置し、古くから城下町として、また、商業・農業の中心地として発展してきた中津市を背後に擁する港湾である。本港は、旧藩時代より阪神・中国及び関門地区との交通の要衝として繁栄してきたが、その後、港の維持等に相当な困難が生じ放置されてきた。

しかし、戦後の急激な経済発展により、県北地域における本港の港湾整備の要請が強く昭和34年6月に地方港湾に指定された。現在までに、岸壁(マイナス7.5m)2バース、岸壁(マイナス5.5m)3バース、物揚場(マイナス3.5m)120mが完成しており、平成8年には、内貿貨物80万トンを取り扱っている。

今後は東九州自動車道等の広域交通網の進展とともに、経済社会活動の広域化、物流の増大、新たな企業進出が活発化しており、県北地域における流通拠点港としての役割が期待されている。

(国際ターミナルの整備)

県北地域における流通拠点港として、また、産業活動の支援を図るため田尻地区に多目的国際ターミナルを整備するものである。

【整備概要】

岸壁(マイナス12m) 1バース

240m

泊地(マイナス12m) 23.4ha

岸壁(マイナス11m) 1バース

260m

泊地(マイナス11m) 11.7ha

岸壁(マイナス8m) 2バース

400m

泊地(マイナス8m) 0.4ha

岸壁(マイナス7.5m) 1バース

130m

泊地(マイナス7.5m) 0.4ha

航路(マイナス12m) 幅員300m、延長約5km

 

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中津港完成予想図

 

 

 

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