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(1) 消費財(雑貨類)の大都市圏からの直送システム

1] 現状と最近の動向

・南九州と大都市圏、特に関東方面との輸送においては、下り貨物が少なく、往復の貨物量バランスが悪いことが、トラック輸送や海上輸送の効率化の阻害要因となっている。

・メーカーの物流拠点が福岡周辺に集積し、南九州で消費される雑貨類が北部九州経由で配送されることが大きな理由であるが、近年、コスト削減の観点から、工場から直接需要家に輸送するメーカーも現れてきている。

・一方、大手・中堅スーパーでは、チェーン展開する各店舗における荷受け負担の軽減、在庫管理の一元化、納入単価の低減といった観点から、自社の物流拠点を設置して、そこから各店舗へ配送する自社物流網を構築しており、メーカー等へ物流拠点への一括納品を要請するようになっている。

・また、近年、在庫削減を進めていた卸売業にあっても、在庫型物流拠点を整備し、スケールメリットを活用した事業展開を行う動きが積極化している。

 

2] 物流システムの概略

・現状および目指すべき物流システム実現後のイメージを図6-1-2に示す。

 

図6-1-2 想定される物流の変化(消費財の大都市圏からの直送システム)

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