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奄美大島群島の海上交通ネットワークシステムの確立に関する調査研究ー報告書ー

 事業名 奄美大島群島の海上交通ネットワークシステムの確立に関する調査研究
 団体名 九州運輸振興センター  


5. 架橋建設に係る課題の検討

架橋建設は、救急医療や消防防災における安全性の確保、買い物・レジャー、通勤、通学等の生活利便性の向上、観光、農林水産業等産業振興などに対する効果もあるが、以下のような多くの課題がある。

 

(1) 費用便益の評価

公共事業の妥当性を評価する方法として一般的に用いられる、費用便益比でみると、加計呂麻架橋は0.16程度と、現在の道路事業における事業採択の前提条件に比べてかなり小さくなっており、現時点においては、この面で妥当性を見いだすことは難しい状況にある。

 

(2) 橋梁工事費等建設費の増大

加計呂麻架橋については、次のような自然や地形等の状況から、他の全国の離島架橋に比べて、工事費が割高となる。

 

1] 大島海峡の水深が深いため、下部工が難工事となる。

2] 大島海峡は、大型船舶の避難港となっていることから、航路幅、航路高を考慮し、径間長(支柱と支柱との距離)を長く、また、桁下空間も広く確保するため、支柱構造を強化するなどの必要がある。

3] 台風常襲地帯に建設するため、強度の鋼材を使用する必要がある。

4] 橋長が長いため、これに見合った幅員が必要となる。

 

(3) 架橋建設に伴う関連道路の整備

架橋の建設に当たっては、架橋への取付道路の整備や接続する道路の改良が必要であり、相当額の事業費や長期にわたる整備期間が必要となる。

 

(4) 海上交通への影響

大島本島と加計呂麻島との間では、町営定期船「フェリーかけろま」をはじめ民営定期船や小型貸切船いわゆる海上タクシーが運航されており、他と異なる独特の交通基盤を形成し、それぞれの機能に応じて、観光客や地域住民に幅広く利用されているとともに、地域における貴重な雇用の場ともなっている。

架橋整備により、海上交通の利用者が激減し、定期航路の廃止や海上タクシーの廃業などが予想され、利便性や雇用の面から大きな影響を生じることとなる。

 

 

 

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更新日: 2020年7月4日

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