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3] 里山に関係する活動(複数回答、図II-3-3参照)

過去に里山に関係する活動を実施したことがあるのは48団体(約24.4%)である。このうち「里山の自然や文化に親しむ」あるいは「里山の保全」にかかわる活動に取組んだ事例がそれぞれ62.5%、41.7%と高い値を示している。

この傾向は活動地域と活動内容の関係をとらえたクロス集計結果において、狭山丘陵で活動する団体により顕著な傾向として表れており、活動経験のある団体の75%が自然系を中心とする<市民団体>であることが大きな要因と考えられる。

 

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図II-3-3 団体種別の里山活動

 

(3)地域づくりへの関心とかかわり方

1] 地域づくりに必要と思われる取組み(図II-3-4参照)

里山の自然を核とした地域づくりということで、団体の性格を問わず「身近な自然を保全し、里山への理解を深めるための活動を実践する」という回答が6割以上を占めている。また、福祉関係の団体では「地域コミュニティと里山とのかかわりを深める」取組みにより高い関心をもっていることが分かる。

また、里山活動の経験が「ある」団体(42.1%)と「ない」団体(57%)を比較した場合、前者では「里山文化や文化財の保全・継承」よりも「地域の農業振興」に強い関心を示す傾向がみられるのに対し、後者では逆に里山文化や文化財に関する取組みを望む声が多くなっている。

 

 

 

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