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3 機関主要目

表1に本機関の主要目を示します。

比較として同一シリンダ径を持つ当社のLH34LA形機関の主要目も併記します。

この要目の中で特筆すべきはロングストローク化をはかり、ストロークとシリンダ径の比、すなわちS/D=2.12と大きくしたことです。

ストロークを長く、膨張工程を十分に長くし、サイクル効率をよくするとともに機関の回転数をできるだけ低くし、燃焼期間を長くして出力アップをはかりながら低燃費化を目標としています。また本機関は減速機を介さないプロペラ軸直結機関を標準とし、低回転の効果とプロペラ直径を大きくすることによって推進効率の向上もはかっています。

 

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表1 機関主要目

 

4 機関の構造と特長

図1に機関全体の組立図、図2に機関横断面図を示します。本機関はロングストロークにするとともに、当社の過去の就航実績を見直し、信頼性、耐久性については特に各部品の強度に有限要素法を使用し、機械的及び熱的な両面から検討を行いました。新しい機構として油圧動弁、Lセーブリングの採用、また主管及び配管の簡素化、各主要ボルトのまわり止めの改善なども実施しています。構造物及び各部品の特長を図2に列記いたします。

 

 

 

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