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4・17図(a)は和田式指圧計でありシリンダ内のガス動圧を記録紙に示すようになっており、その他に平均ガス圧力や最高ガス圧力などを測定する指圧計がある。

4・17図(b)は長野式指圧計でありディーゼル機関の燃焼ガス最高圧力、圧縮圧力などの測定に使用される。

 

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4・17図 指圧計

 

7) 圧縮圧力計(コンプレッションゲージ)

ディーゼルコンプレッションゲージはエンジンのシリンダ内の圧縮圧力を測定するために使用される。新品に比較して20%以上圧縮圧力が低下した場合は、機関の圧縮圧力を回復すべく機関を整備しなければならない。コンプレッションゲージのアダプタは各種のものがあり、それを使いわけて測定する。4・18図にゲージアダプタを、噴射弁ホルダ取付けフランジを利用して取付けた状態を示す。

 

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4・18図 圧縮圧力の測定

注1] 測定を確実にするため、各シリンダとも2回以上の平均値をとる。

2] ゲージを取付ける前に、必ずエンジンの油温を正常な温度に上げておく。

3] バッテリが放電していると、必要な回転が得られないので注意する。

 

 

 

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