アウトドライブ装置の駆動方式としては3・51図に示すように、
1. 船内機とアウトドライブ(クラッチ内蔵)を直結したもの
2. 船内機とアウトドライブを中間軸を介して連結し、クラッチをアウトドライブに内蔵したもの
3. 上記と同じく中間軸を介して連結しクラッチ(油圧等)をエンジン側に内蔵したものとがある。
アウトドライブは、エンジンからの動力を伝える入力軸と、ドライブをチルトアップまたはダウンさせる時、軸の曲がりに対応するためのユニバーサルジョイントとで構成する入力部分と、前進歯車、後進歯車と前後進切換えクラッチが組み込まれた上部ギヤケース部分、プロペラ軸に組み付けられた歯車と、これと噛み合い動力を伝える歯車が組み込まれた下部ギヤケース部分、上部ギヤケースから、下部ギヤケースに動力を伝えるドライブシャフト、とで構成されている。
アウトドライブに使用されているクラッチには、コーン式のものと、ドグ(爪)式のものとがあり嵌脱回数の多い用途には、コーン式が多く使用されている。
又、入力軸とユニバーサルジョイントの間にドグクラッチを入れ、エンジンのみ長時間使用する場合は、ドライブを駆動しないようにしたものもある。減速比の変更は下部ギヤケース内の歯車を交換する事により可能である。
又、船の深さに応じてドライブの長さ(深さ)が変えられるよう上部ギヤケースと、下部ギヤケースとの間に入れる間座とドライブシャフトが、準備されている。