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2・157図(A)は低速時を示したもので、ウエイトには大きな遠心力が働いていないのでスプリングの長さは最も長い状態となっている。(B)図は高速時を示しており、ウエイトは遠心力によってハブのボルトを支点にして外側へ拡がっている。ウエイトの曲面はジャーナルを支点にしてスプリングを圧縮し、ハブボルトを引き寄せ、ハブはその分だけ燃料ポンプのカム軸回転を進ませるので噴射時期を早くすることが出来る。

2・158図はタイマの進角特性の一例であり、カム軸が300min-1(rpm)の時を基準にして、1,350min-1(rpm)では、6°進角することを示している。

(点検整備について)

年一度は必ずオイルを全量抜きだし、金属粉が検出されれば分解して摩耗部品を交換整備する。

 

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2・156図 タイマの構成部品

 

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2・157図 タイマの構造と作動

 

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2・158図 タイマの回転数と進角の関係例

 

 

 

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