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2.8 始動装置

エンジンの始動にかかわる一連の装置で、エンジンの大きさ、用途などによりつぎのような方式がとられている。

 

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1) 手始動(ハンドスタート)

15kW程度以下のエンジンは、クランキングハンドル、又はロープ等により手廻しで始動する事が出来る。

この場合手廻しを容易にするために、歯車を用いて増速したり、チェンを用いてハンドルの位置を上部の便利なところに取り付けたものもある。ロープ式の場合、ローププーリに手で巻き付ける方式と、ロープが自動的に巻けるようにしたリコイルスタート方式とがある。

 

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2・159図 手始動方式

 

2) 電気始動

エンジンのハズミ車の外周にリング状の歯車を装着し、スターティングモータのピニオンと噛み合わせエンジンを廻し始動する方式で、その電源はバッテリからとる。又、バッテリに対する充電は、エンジンに取り付けたオルタネータで行っている。

スターティングモータには12Vと、24V仕様のものがありエンジンの大きさにより使い分けている。又大きなエンジンにはスターティングモータを2個使用したものもある。

電気始動装置は、スターティングモータ、オルタネータ、バッテリ、スタータスイッチ等で構成されている。

 

 

 

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