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3 モデル事業のイメージ

このモデル事業では、地域の資源である「自然」「地域産物」「生活文化」「地域施設」などを活かした多様な取組による地域内の交流、地域と地域外住民との交流を検討する。

これら事業の展開の目的は、もてなすことが主ではなく、来訪者と地域住民との間の多様な交流により、来訪者に地域の良さが認知されることや、住民が地域に誇りを持つことであり、また特産物の宣伝効果による農業や水産業などの産業面への波及効果である。

「奥入瀬川」の活用を例にとると、奥入瀬川に遡上してくる鮭を活用した「鮭まつり」や奥入瀬川沿いに植裁されている桜の花の見所の時期に「桜マラソン」を開催することなどが想定される。これらのイベントヘの来訪者を「農家民宿」でもてなすことにより、住民と来訪者との交流が深まる。農家民宿では地域の生活文化である「家庭料理」「生活風習の伝承」を媒体として活用し、地域の文化や伝統に触れてもらう。さらに「家庭料理」には地域でとれる特産物を使い、宣伝を行うと共に、農作業体験などにより産業の活性化にもつなげる。

このように、地域で取り組まれる事業は、それぞれが単独で存在しているのではなく、相互が密接に関連しあっている。

この多様な取組の状況を模式的に表したのが図表6-1である。

 

図表6-1 モデル事業のイメージ

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