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(2) 都心居住政策の効果

こうした都心居住政策の推進により、都心居住推進地域*1が大半をしめる14区*2では、住宅着工戸数が着実に増加してきている(図表2)。都心居住に関連する都市計画である、用途別容積型と街並み誘導型を組み合わせた地区計画などを広範囲に活用している中央区は、都心3区の中でも定住人口の増加率は高い(図表3)。

1990年以降に地区計画や総合設計制度等により供給された住宅戸数は合計66,802戸にのぼるなど、都心居住施策の展開によって区部人口回復には一定の効果が得られたと言える。

 

図表2 住宅着工戸数の推移

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図表3 都心3区の人口の推移

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*1 都心居住推進地域:環状7号線と都市高速道路湾岸線に囲まれた区域。

*2 14区:都心10区(千代田区、中央区、港区、新宿区、文京区、台東区、墨田区、江東区、渋谷区及び豊島区)に品川区、目黒区、中野区、荒川区を加えた地域。

 

 

 

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