日本財団 図書館


005-1.gif

出典:世界観光機関(WTO) Source: World Tourism Organization (WTO)

 

東アジア・太平洋地域

2年間のマイナス成長の後、1999年には前年に比べ1,000万人以上増え、大幅な成長を記録した。各国で伸びを記録したが、特にマレーシア(前年比43%増)、カンボジア(同29%増)、ベトナム(同17%増)、シンガポール(同11%増)、タイ(同10%増)、韓国(同10%増)、中国(同8%増)、香港特別行政区(同18%増)、日本(同8%増)、オーストラリア(同7%増)、ニュージーランド(同8%増)の伸びが大きかった。

 

欧州地域

欧州への国際観光到着数は1999年に全体で2.7%増加したが、地域によりばらつきがある。南欧は前年比5.5%増で、好調だったが、特にスペイン(前年比9.2%増)とギリシャ(同9.9%増)が大きな伸びを記録した。ポルトガルは98年には万博のおかげで11%増を記録したが、99年はその影響がないのにもかかわらず、なおも2.7%増であった。

オランダ(同5.6%増)とアイルランド(同7.4%増)も大きく増えた。一方、中・東欧の主要観光諸国への到着数は、コソボ紛争や不安定なロシア市場の影響で減少した。例えば、ハンガリーは前年比14%減、ポーランドは同4.4%減、チェコは同1.8%減であった。しかし、エストニア(同15%増)、キルギスタン(同17%増)、グルジア(同21%増)、ロシア連邦(同17%増)、ウクライナ(同21%増)などの新興旅行目的地への到着数は増えた。

 

中東地域

中東地域への国際観光客到着数は、絶対数では1999年で1,800万人と少ないが、伸び率は16%増と大きい。地域全体の到着数の4分の1を占めるエジプトは40%近い増加率を記録し、到着数は過去最高だった97年の記録をはるかに上回った。ドバイ(前年比14%増)、レバノン(同12%増)、シリア(同9%増)も好調だった。リビアは25%の大幅増を記録した。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION