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国際会議報告

 

 

国際船舶海洋構造会議(ISSC)I.1技術委員会(環境技術委員会)出席報告

正員 河辺寛*

* 船舶技術研究所

 

国際船舶海洋構造会議(ISSC)専門家委員会I.1環境技術委員会(Environmental)の第3回中間会議が1999年9月23、24日にわたって、イタリア、ジェノアにあるジェノア大学において開催された。筆者が本会から派遣され、本専門員会の委員として出席したので、会議内容の概要を報告する。

本委員会は、2000年10月に長崎において開催される第14回国際船舶海洋構造会議の本会議において専門家委員会I.1環境技術委員会報告を作成するために、1998年3月にパリで開催された第1回中間会議、1999年3月にコペンハーゲンで開催された第2回中間会議に続いて開かれたもので、委員が集まって最終原稿の検討を行う最後の機会である。

出席者は以下のように11名が出席した。

Prof. R. Tedeschi(イタリア、委員長)、Prof. G. A. Athanassoulis(ギリシャ)、Prof. H. Boonstra(オランダ)、Dr. A. K. Brook(英国)、Dr. C. Guan(中国)、Dr. S. Haver(ノルウエー)、河辺寛(日本)、Prof. O. Litonov(ロシア)、Dr. M. Olagnon(フランス)、Dr. H. Schaffer(デンマーク)、Prof. A. Trouesh(米国)

 

船舶・海洋構造物の構造設計、運行などのための基本データとしての海洋環境、特に波浪、海流および風の統計、さらに水温、氷、地震、海底地盤なども含め、研究・調査動向の現状を把握し2000年本会議へ報告することが本委員会の目的である。1998年3月にパリで開催された第1回中間会議では、報告書の骨子を検討し、また目次とそれぞれの担当グループを決め、次回に各自が情報を持ち寄ることとした。特に報告書を纏めるにあたり、海洋環境データの使用者の立場に立って分かりやすくすることを基本とすることが確認された。Dr. OlagnonのサイトにI.1環境技術委員会の専用ホームページを開設し、委員間の意見交換はここを中心に行うこととした。1999年3月にコペンハーゲンで開催された第2回中間会議では、目次に沿って報告書に盛り込むべき内容を討議し、項目ごとの主担当者を決め、次回までにホームページで意見を交換しながら最終報告書案を作成することにした。今回の中間員会の目的は、前回までの確認事項に基づき、各員がホームページ上に書いた最終原稿案に最後の検討を加えることである。

報告書の内容は以下のようになる。

 

1 Introduction

2 Environmental data

2.1 Sources of environmental data

2.2 Lack of environmental data

3 Fidelity of environmental measurements

3.1 Definition of 'fidelity'

3.2 Main measuring systems and parameters involved

3.3 Comparison of data coming from different sources

4 Ocean currents (deep water)

4.1 Current profile

4.2 Decomposition of currents

4.3 Outlook

5 Description of sea-states

5.1 Introductory remarks

 

 

 

 

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