日本財団 図書館


3 調査内容と報告書案

 

以上の周囲環境を踏まえて、V.1委員会ではその報告の内容を以下のように定めた。

 

1. はじめに(委員会の目的や経緯を報告する)

2. リスクアセスメントの基本(その目的、利点、使用について概括する)

3. 船舶海洋分野の規則作成におけるリスクアセスメントの適用(FSA、及びIMOの動向を示す)

4. 船舶分野へのリスクアセスメントの適用

4.1 衝突と座礁(米国のOPA 90制定の過程等を紹介する)

4.2 火災と爆発(機関室火災等への適用を述べる)

4.3 危険物運搬(LNG船、核燃料運搬船、タンカーに関する運用面を含めた適用を述べる)

4.4 ばら積み貨物の運送(バルクキャリアに関するFSAを含めての適用を述べる)

4.5 旅客船(高速船、超大型旅客船への適用を述べる)

4.6 Probabilistic Safety Assessment(造研RR 42の成果を述べる)

5. 海洋分野へのリスクアセスメントの適用

5.1 リスクアナリシスに基づく規則

5.2 リスクアナリシスに基づく設計

5.3 リスクアナリシスに基づく解役と廃船

6. データベース(現在入手可能な事故データ、安全性データを紹介する)

7. 結論

8. 勧告

 

報告書案の内容は、1、5、7及び8項を除き集められたので、書式や文献リストの調整を議長の私が行う段階となっている。5項については、海洋分野を担当する委員からの原稿の早期提出を促し、提出がない場合には、2000年から2003年にかけての委員会の活動に委ねることとなった。また、来年2月までに、V.1委員会としての結論と勧告を考察する。

 

4 今後の活動予定

 

上に報告した9月の会議に引き続き、V.1委員会の第4回会議が、米国ニューヨーク州ロングアイランドのGlen CoveにあるWebb Instituteにて、11月29日に開催され、私も議長として参加し会議を運営した。ここでは、V.1委員会の報告書が概ね取りまとめられた。また、委員会からの勧告と結論を最終的に取りまとめるために、2000年2月18日に、英国ロンドンにて第5回会議を開催することとなった。なお、委員会からの報告書の〆切は2000年3月15日となっている。

 

 

 

前ページ   目次へ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION