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4.2.4 SINTEF(Stiftelsen for industriell og teknologisk forskning ved NTH)

 

SINTEFの活動に関する情報収集および意見交換、今後の新規可能性の模索およびノルウエーの科学技術政策についての情報収集を行うことを目的とした。

「Coastal and Ocean Engineering」と「Fisheries and Aqua-culture」に関するアクティビティの紹介があった。前者はCivil and Environmental Engineeringのプロジェクトであり、後者はFisheries and Aqua-cultureのプロジェクトである。特に後者については、プランクトンを単純な光学的な散乱ではなく、4波長の吸収スペクトルで捉えるもので、新規性が光った。

また、SINTEF側から海洋環境モデリング、観測および予測システム(MEMOFS)プロジェクトの紹介があった。MEMOFSの目的は、総合沿岸域管理のための海洋環境予測センターを確立する事にある。MEMOFSの基礎となるのは、リアルタイムのデータ収集、総合的な物理的、生物学的モデリング、および予測モデルである。

ディスカッションの場でしばしば登場したのが、「低コスト化」の方策であった。計測機器やセンサーは可能なかぎり市販品を使い、衛星についても既存の衛星を活用しようとの姿勢であった。また、メンテナンスについても、クリーニングの容易さに気を配っており、ランニングコストの低減に配慮していた。

 

4.2.5 Statoil

 

CO2の貯留に関する研究現状の調査(実験研究の展望)を行った。CO2の貯留については、日欧で取り組みのフレームが大きく異なっている(日本は海洋貯留(研究レベル)、欧州は海底への貯留(事業化レベル)。CO2処理プロジェクトの主任エンジニアであるTore A.Torp博士と、戦略プログラムのリーダーであるEli Aamot氏も同席してディスカッションを行った。

 

4.2.6 IMR(lnstitute of Marine Research)

 

IMRは、沿岸および概要の生物および海洋環境に関する研究を行うノルウエー水産省に属する国立の研究機関である。主なプロジェクトとして、海のエコシステム、海中牧場、マリンバイオの研究を行っている。

IMRには3つの部門があり、これらの部門は、得られた「知識」により、社会に貢献することを目的としている。

 

 

 

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