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INSROP事業には、14カ国、総計390名の研究者の協力が得られ、INSROP Working Paperは、Phase IIにおけるものを含め、167編の研究報告書が刊行された。この他、国際シンポジウム、専門紙、学会等への投稿論文を含めれば、200編を超す論文が発表されたことになる。

 

日本側の参画意図の一つは、ロシア・データの開示を促し、広く国際的に活用することにあり、北極海に対して現実感があり、実務経験のあるロシア、ノルウェーとは、やや立場に相違があったことは否めない。計画策定において、ややもすれば、自国エゴに陥りがちなノルウェー、ロシア両国に対して、Internationalの意味を問い直させ、真の国際プロジェクトとしてより豊かな成果を求めて両国間の見解の相違を調整し、ロシア・データの開示を承認させ、本事業を成功に導いた日本の役割は大きい。

 

 

 

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