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(8) 推進性能試験の結果を、氷況観測結果から得られたIce Numeralと対応付けた。Ice Numeralと船速の関係を図5.12に示す。Ice Numeralが減少すると船速が減少し、エンジン出力が増加するという傾向は合理的である。カナダの規則(CASPPR)におけるIce Numeral導入の意味は、「実績データによると、Ice Numeralが0のところで船速がほぼ3ノットになる。行動できる最低船速を3ノットと考え、Ice Numeralが0以下では危険海域とみなす」というものであった。しかし今回の結果では、Ice Numeralが0で4〜9ノットの船速が出ており、より安全側(航行し易い)ということになっている。CASPPRにおいては、今回のように夏期に融けかかった氷の場合には、Ice Numeralの計算法を修正しているが、今回の結果を見る限り、その修正をもっと大きく行っても良いのかも知れない。

 

(9) 氷密接度4-6における旋回半径は、開水中のそれとほぼ同じであった(図5.13)。しかしながら、より厳しい氷況では、360°の旋回を達成できなかった。

 

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図5.10 多年氷中での推進性能試験結果(Site A)

 

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図5.11 一年氷中での推進性能試験結果(Site B&C)

 

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図5.12 Ice Numeralと船速の関係

 

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図5.13 多年氷中での旋回試験結果(Site A)

 

 

 

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