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北極海航路?東アジアとヨーロッパを結ぶ最短の海の道?

 事業名 北極海航路開発調査研究
 団体名 シップ・アンド・オーシャン財団  


3.3.7 海流と潮流

 

北極海航路の海流は、浅い大陸棚上の沿岸流として、地形的要素に支配されつつも、全体として西から東への流れがある。島々の間の狭い海峡では、潮流が顕著に現れ、激しい流れが往き来する。このことは、この航路を航行した探検時代の船舶によっても体験された。

潮流の流れが速い海峡の例をあげると、ノバヤゼムリヤとユーラシア大陸との間にあるバイガチ島の南側のユーゴルスキーシャール海峡では、北東風の強いときには吹送流が加わって、最大流速が6.9ノットに達することがある。セベルナヤゼムリヤの南のビルキツキー海峡付近で5ノット、ノボシビルスク諸島の南のドミトリラプテフ海峡でも3〜4ノットの流速が強風の時に現れるようである。小さな船では流れに逆らっては海峡に入ることができず、潮の変わるのを待って航行したと記されている。

潮汐は12時間の半日周潮が卓越し、大河の河口付近や下流域に作られている港湾では、沿岸の地形によって大きな干満差が生じている。河川流量の大きな季節変化に大きな潮の干満が加わることに、港湾設備の利用には留意する必要がある。

潮汐の4主要分潮、主太陰半日周潮(M2)、主太陽半日周潮(S2)、日月合成日周潮(K1)、主太陰日周潮(O1)を用いて潮流の調和分析を試みた推算によると、北極海中央部に比べてNSRの大陸棚上で潮流が大きくなり、2ノット近い値が散在する結果が得られている(Kowalik and Proshutinsky,1994)。バレンツ海は、大西洋北部との組み合わせで局所的に3ノット近い値が現れる。NSR海域では、海流、潮流、吹送流などが累積したり、相殺したりするので流向流速の変化が大きく、特に狭い海峡では激しい流れが生じることになる。

 

GUIGE TO NAVIGATING THROUGH THE NORTHERN SEA ROUTE(No.4151B)

046-1.gif

NSR海域の最大流速分布(Administration of the NSR, 1996)

 

 

 

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