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北極海航路?東アジアとヨーロッパを結ぶ最短の海の道?

 事業名 北極海航路開発調査研究
 団体名 シップ・アンド・オーシャン財団  


3.1.5 北極気団と低気圧の進入

 

極域の大気の動きを概観すると、低空で寒気が南(周囲)に広がり、上空でジェット気流の北側の空気が周囲から入り込む。北極圏の上空3〜10kmには、北極海中央に向かって流入する偏西風の場が低気圧性の循環を作っている。海面気圧は北極海中央部で年平均1,015.7hPa、月平均は一年を通して1,011〜1,020hPaと弱い高圧部の状態が続き、まとまった降水を見ることはほとんどないが、北極高気圧が現れている期間は約3分の1で、3分の2は高気圧の姿となっていないことのほうが多い。

1月の海面気圧の月平均分布図を見ると、北極海に高気圧は無く、シベリアとアラスカの高気圧をつなぐ高圧帯が北極海の中央部からベーリング海峡側にかけて現れているのを見ることができる。また図には、低気圧の卓越する進路を実線の矢印で示し、副次的な進路を破線の矢印で示してある。冬の低気圧がアイスランドからバレンツ海、カラ海に向けて入り込む。グリーンランド北部からバレンツ海に進む低気圧もあるが、時にはベーリング海峡から北極海に入ってくる低気圧もある。冬の低気圧がもたらす降水量は夏よりもはるかに少ない。

7月の海面気圧の月平均分布図では、北極海全体が1,010〜1,012hPaであり、なだらかな等圧部となっている様子が現れている。時々周囲から低気圧が入り込むが、北大西洋からとロシア、シベリアから進入するものが強く、それらの平均中心気圧は995hPa前後である。それに対してアラスカ、ベーリング海峡、カナダから進入する低気圧は、平均中心気圧が1,002hPa程度と若干弱い。夏の北極海は強風のない穏やかな日が続くが、晴天日は少なく、霧の出る日が多く見られる。

 

027-1.gif

1月と7月の月平均海面気圧分布(Barry, 1989)

 

 

 

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