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●徳島東部拠点都市地域

・平成5年4月、地方拠点都市の地域指定。平成5年11月、基本計画の承認。

・4市8町1村(徳島市、鳴門市、小松島市、阿南市、佐那河内村、石井町、那賀川町、羽ノ浦町、松茂町、北島町、藍住町、板野町、上板町)。

・協議会は、基本計画の進捗管理、地方拠点法に関わる支援施策の研究・研修等を行っている。

●徳島東部地区広域市町村圏協議会

・通称「いっきゅうさん(1村9町3市)」。佐那河内村、藍住町、石井町、板野町、勝浦町、上板町、上勝町、神山町、北島町、松茂町、徳島市、小松島市、鳴門市が参加。県域内の施設やイベントなどを知らせるためのガイドマップを作成している。

 

■広報・支援制度

●アドプト・プログラム吉野川(徳島市)

・新吉野川交流プランの1つ。河川美化の新しい取り組みとして、吉野川河川敷の一定区間と参加者(里親)とを養子縁組(アドプト)し、河川敷の清掃・美化活動を行ってもらうプログラム。河川敷には里親の看板を立てる。事務局は吉野川交流推進会議。

●水と緑の基金(徳島市)

・昭和61年に設置。平成11年3月現在の基金積立金は約3億4,600万円。基金の利息により、河川浄化、都市緑化のための啓発活動を行っている。

 

■今後の課題と可能性

◇広域交通網整備による地域経済の可能性

・市直営の鳴門競艇は収入の落ち込みが著しく、不景気で大型事業は凍結。交通網が整備されても、鳴門市は徳島県下では地価が高く、企業誘致がむずかしい。

・明石海峡大橋は流通産業への利用に期待できる。陸路利用による関西圏から徳島県への物資の流入は増えており、シンポジウム「明石海峡大橋開通1年のはざまで」では、5年後に通行料が7,500円に値上げになっても利用する製造業者が多いことがわかった。

 

◇地域独自の拠点整備

・松茂町は−空港はあるものの、通過するだけの町になってしまいがち。徳島空港周辺整備によって松茂町らしさを残した滞在型の拠点ができると良い。

・基本計画で導入が検討されたタラソテラピー的な海洋健康福祉施設やドッグ機能を備えたマリーナ施設など、他地域にはない特徴をもった施設を整備すれば、空港利用者だけでなく広く一般の人も利用できる可能性がある。

 

◇ハード整備と市民参加

・吉野川第十堰問題以降、行政は事業と環境の問題について慎重になっている。第十堰は環境保全の問題と言うより、むしろこれまでの行政のやり方に対する市民の不満が噴出したもの。地方自治体は、公共事業の進め方の見直しを迫られている。

 

◇海上ルートの見直し

・航路が次々に廃止されバス運行にシフトしているが、陸路だけに頼っていると、明石海峡大橋や大鳴門橋が事故等で突然不通になった場合、全く身動きがとれなくなる。阪神・淡路大震災の教訓が活かされていない。危機管理上、海上ルートは残す必要がある。

 

 

 

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