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●松茂町

・昭和45年、町の北側の旧吉野川沿いに松茂工業団地を造成。空港や国道に近く、京阪神や東京への流通に即座に対応できるため、企業の入れ代わりはあっても、常に埋まっている状態。立地している企業のほとんどが稼動しており、現在、遊休地はない。

●徳島市

・産業別事業者数では家具・装飾品製造業が最も多く、全体の27.5%を占める。次いで食品製造業、木材・木品製造業が多く、これらの3業種で全事業所数の約6割を占めている。

 

■海辺の使われ方とメンテナンス

◇海岸線の概要

●鳴門市

・海岸線は延長85.9kmで、そのうち59.8kmが海岸保全区域に指定されている。

・高潮、波浪、海岸浸食等の災害を受けやすく、昭和30年代に整備された護岸等は老朽化による機能低下が進んでいる。

●松茂町

・町の海抜は0m。護岸に住宅地が隣接し、利用可能な背後地がほとんどない。現在、海面埋立(250ha)の計画が進められている。

・町の歴史は水害との闘い。海岸整備や河川整備では、治水面が重視され、住民も水に対する警戒心が強い。

・海岸線の砂は年々減少している(吉野川上流の早明浦ダムの影響で、山からの砂の供給が少なくなってきていることが関係するという説もある)。

●徳島市

・自然海岸は、県営日峰大神子広域公園内にある大神子海岸と小松島市側からのみアクセス可能な小神子海岸。大神子海岸は急深で海水浴には不適切。

 

◇港湾

●鳴門市

・徳島県が管理する折野港、亀浦港、撫養港、粟津港の4つの地方港湾が海運流通基地の役割を担っている。

・折野港…漁港的な性格が強くなっている。

・亀浦港…鳴門海峡に面していることから、定期・不定期の観光船(観潮船)及び海洋レクリエーション基地として整備されている。

・撫養港…港口部に岩礁が多く航行が困難。小鳴門海峡は潮流が速いため、海難事故も多く発生している。

・粟津港(里浦地区)…水深-5.5mの2千トン級岸壁が2バースあり、砂や砂利の移入に利用されている。

●松茂町

・粟津港(松茂地区)…背後に松茂工業団地を有し、水深-5.5mの2千トン級岸壁が2バースと水深-7.5mの5千トン級岸壁が1バースある。

・今切港…旧吉野川支流の今切川沿いに位置し、周辺が県内の重要な工業地帯となっていることから、工業原材料の移出入貨物が多い。

●徳島市

・小松島港徳島地区…古くから県特産の藍玉、塩、煙草の積出し港として新町川河口部を中心に発展してきた。平成7年にはマリンピア沖洲に徳島コンテナターミナルが完成。現在、韓国釜山港との間に定期航路が週4便就航しており、平成11年取扱実績は20フィートコンテナ換算で7,814個に達している。

●小松島市

・小松島港…紀伊水道の北西部に位置し、京阪神と結ぶ交通網の拠点として発展。昭和26年運輸省管轄の重要港湾に指定される。

 

◇漁港

●鳴門市…県の管理漁港として、粟田、瀬戸、土佐泊、粟津の4港。市の管理漁港として碁浦、三津、大浦、櫛木、日出(ひゅうで)、室、撫佐、亀浦の8港。

●松茂町…長原漁港

 

◇海水浴、マリンスポーツ

●海水浴

・鳴門海水浴場(鳴門市)…夏にはビーチパラソルが並ぶ。明石海峡大橋開通後、阪神間からの車での利用者が多い。冬場はワカメの灰干しを行っている。

・竜宮岩付近(鳴門市)…自然の砂浜が残る。海水浴場としては狭いが穴場。

・岡崎海岸(鳴門市)…昭和50年頃から浸食が激しくなり、一時閉鎖されていたが、平成8年から水際公園として整備された。夏は海水浴場として利用されている。

・月見ヶ丘海水浴場(松茂町)…施設は古いが、水質ランクはAA。以前はアオヤギ、バ力貝などが多かったが、洲がなくなり見られなくなった。平成2年は28万人が利用。現在、駐車場設備はなく、利用者は護岸沿いの鉄扉の裏側に駐車している。初心者サーファーの利用も多い。

・小松海水浴場(徳島市)…平成11年、22年ぶりにオープン。市内唯一の海水浴場。

 

◇アウトドアレジャー

●釣り

・鳴門市…防波堤での釣り人が増えている。北灘では底びき網、鯛網観光のプログラムがある。遊漁船は市内の漁港すべてにあり。ただし駐車場が確保できていない。格好の釣り場があるものの、漁師が減っており、大勢のグループを受け入れられない状況。

・松茂町…月見ヶ丘テント村周辺、長原漁港、粟津港など。釣り具メーカー主催のキス釣り大会も実施される。県外からの利用者が多いが、遊漁船はない。釣り人のマナーは良い。

●潮干狩り

・吉野川(徳島市)…干潟で潮干狩りができる

●ディンギー

・吉野川(徳島市)…吉野川橋付近で城ノ内高校が体育の一環として行っている。

 

 

 

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