4]流通施設用地…市街地に立地し、環境問題等を抱え、早期移転の必要な内陸部の事業所の移転先となる用地等を整備する。約15a。
5]下水処理施設用地…滑走路の南側に隣接。旧吉野川、今切川周辺の流域下水道の終末処理場用地を造成する。約15ha。
6]海浜公園…人工海浜と一体となって、緑豊かな海辺環境の中で県民の健康増進につながる緑地として整備する。約19ha。
7]人工海浜…現在、空港の北側にある月見ケ丘海水浴場を空港南側に造成する人工海浜に移転予定。約12ha。
◇パーク&ライド
●鳴門撫養バス停付近(鳴門市)
・JR鳴門駅まで徒歩約20分の場所に立地。乗降客数は1日あたり約千人。利用客のほとんどが市外から来る。
・競艇場の敷地を借りた駐車場が無料のため、パーク&ライドが定着。市は駐車場対策を含む周辺整備を調整中。
●新徳島交流ターミナル(松茂町)
・国道11号沿いの1.5haの敷地内に有料駐車場(200台)、バス駐車場(10台)、駐輪場(40台)、物産館、観光情報コーナー、待合所、公衆トイレなどを整備する計画。物産館では、県名産の野菜、果物、魚介類を販売する予定。県と建設省の整備事業。
・自家用車を使って高速バス停留所まで来る利用者の便宜を図るとともに、高速バス発着点となっているJR徳島駅前の車両の流入を減らすことが目的。
・平成11年度、県が需要を調査。着工や完成時期は未定。
◇海水浴場
●月見ケ丘海水浴場(松茂町)
・徳島空港拡張工事に伴い、空港南側に移転予定。
・空港の背後地には、住宅と工業団地が迫っており、騒音の問題もあって、内陸側に滑走路を延長することは不可能。また徳島空港は防衛庁との共用飛行場で、海上自衛隊の教育空港でもあるため、常時、自衛隊機の飛行訓練が行われている。滑走路延長に際しては併設のターミナルも同時に移転する必要がある。こうした事情から、空港拡張に際し、月見ヶ丘海水浴場を埋立てて南側に移転する。
・移転に際しては、ミチゲーションの考え方を取り入れ、海洋生物に負担のかからない方法を検討中。海浜植生の移植の実験を行った。また工事は、海水浴場が継続利用できるように進める。
●小松海水浴場(徳島市)
・海底の勾配の安定を図るために、突堤を150mから500mに延長した他、720mの護岸を築いた。その結果、海底勾配が10分の1から16分の1〜36分の1に改善された。
・トイレ、遊歩道、駐車場、多目的広場が整備されている。
・シーズン中は約千台の無料駐車場を設置するほか、市バスを臨時運行。海の家運営委員会によるシャワーやトイレが海辺に設置される。
・季節を問わず活動するサーファーへの対応は十分ではない。
◇総合公園
●鳴門ウチノ海総合公園(鳴門市)
・県のリゾート構想の適用を受けた「ヒューマン・リゾート徳島の森と海構想」等の各計画において中核施設として位置づけられ、平成4年度に運輸省のCCZ整備計画の認定を受けた。
・自然との共生、自然とのふれあいをテーマとして公園を整備予定。面積は22.1ha(うち埋立17.1ha)
・平成6年度から護岸埋立て工事に着手、11年度から公園施設工事が着工された。平成14年度には一部供用を目指しているが、具体的に導入する公園施設については現在検討中。
・埋立前は藻場の広がる海だった。また計画地近くの塩田屋敷跡地では、塩田博物館構想がある。展示設計までできているが、現在構想見直し中。
◇宅地造成
●松茂ニュータウン(松茂町)
・国道11号沿いで、かつては養鰻業が盛んだった地域。鰻の病気の発生によって廃業した業者が土地を手放し、民間業者による遊休未利用地の宅地開発が進められた。現在、9.1haに約300戸の住宅が建設されている。
■アクセス・回遊ルート
◇公共交通機関
●高速バス
・徳島→阪神は81便/日、阪神→徳島は82便/日(午前6時から午後10時までの運行時間中、約1時間に5便)、徳島〜京都間は6往復/日、徳島〜東京間は夜間便で1往復/日が運行(平成11年7月現在)。週末やお盆・年末年始は増便増発される。現在、京阪神への最も基幹的な公共交通機関。
・平成11年度の徳島〜京阪神の輸送人員は合計約120万人。一日平均4,384人で、1車平均22.6人(徳島県交通政策室調べ)。
●飛行機(徳島空港)
・遠隔地からのアクセスに便利。特に東京便の利用が多い。
・大阪方面への路線は徳島〜伊丹便のみで徳島〜関西空港便はない。その他、名古屋、徳島、福岡、札幌便が運航している。
◇自動車道
●四国横断自動車道
・阿南市を起点とし、徳島市、高松市、高知市を経由して大洲市に至る高速道路。
・平成5年11月に鳴門〜香川県津田町の36.2kmの区間に施行命令。平成14年度までの開通に向けて工事が進められている。このうち、板野〜津田東間は平成12年度完成する予定。