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(2)徳島北東部エリア

 

■ハード整備

◇港湾

●マリンピア沖洲(徳島市)

・第1期計画は平成5年8月に竣工。

・沖洲マリンターミナルは平成6年6月に完成。徳島コンテナターミナルは平成7年6月から供用開始し、現在、韓国釜山港との間に定期航路(週4便)が開設されている。都市再開発用地等については、平成5年から分譲を開始し完売している。

・第2期計画は、四国横断自動車道(平成10年12月施行命令)等の交通機能用地、都市環境改善に資する都市再開発用地、緑地等の整備を行うものであり、現在、環境影響評価の手続きを進めている。

●小松島港本港地区(小松島市)

・昭和30年代後半から、徳島〜関西間を結ぶフェリー・旅客航路の拠点として栄えていたが、昭和60年の旧国鉄小松島線の廃止に伴い航路再編が進み、平成11年4月には南海フェリーが徳島港区へ移転したことにより、全てのフェリー・旅客航路がなくなった。このため、フェリーターミナルを含めた本港地区全体の活性化策の策定が求められている。

・平成11年2月に運輸省、徳島県、小松島市が合同で「小松島港本港地区等活性化検討委員会」を設置し、本港地区活性化に関わる検討作業を開始した。また、平成11年3月に小松島市民、関係団体等による「小松島市本港地区等活性化懇話会」、平成11年10月には住民参加による「ワークショップ」が発足し、検討委員会と併せた本港地区の活性化策の検討が行われている。(市民活動の項参照)。

・旧国鉄小松島線の跡地は、ミリカホール(保険センター・音楽・演劇ホールの複合施設)、小松島市ステーションパーク、しおかぜ公園等が整備されている。

 

◇漁港

●新マリノベーション拠点交流促進総合整備計画(鳴門市)

・撫佐港海岸における「ふれあい漁港整備」。駐車場、公園の併設などを考えているが、土地や境界の問題が解決されないため、着工されていない。

 

◇河川

●ふるさとの川整備モデル事業(鳴門市)

・新池川、撫養川を6つのゾーンに分け、親水性に配慮したアメニティ空間として整備が進められている。建設省、徳島県、鳴門市の事業。

・6つ整備ゾーン…風わたる緑の居住ゾーン、水と緑の新都市ゾーン、さわやかスポーツゾーン、交流・ふれあい・文化ゾーン、にぎわう街の水辺ゾーン、新しい街のときめきゾーン。

・うずしお橋〜文明橋までは、両岸の遊歩道整備が完了。うずしお橋の北側には鳴門文化会館が立地し、水上ステージデッキ、さわやかトイレなどが整備されている。現在、うずしお橋〜吉永橋の右岸の遊歩道を整備中。

●ひょうたん島水と緑のネットワーク構想(徳島市)

・市内の河川は、第2室戸台風時の水位+70cmを最高水位として県河川課による治水上の護岸は完成している。

・市では、新町川と助任川に囲まれた周囲6kmの中州の島を「ひょうたん島」と名付け、様々な環境整備によって「水都・徳島」の顔として蘇らせる。

・8つの整備ゾーン…水と緑と花のゾーン、水と緑と歴史の徳島城跡、歴史との出会いのある水辺ゾーン、若者で賑わう親水ゾーン、にぎわいのあるリバーフロント、県都の玄関にふさわしいシンボルゾーン、藍と浪漫の散歩道、川並み景観整備ゾーン。

・新町川水際公園…徳島市制100周年記念事業として、平成元年に竣工。川沿いに柵などはないが、現在までのところ大きな事故はない。公園内の池は、夏は子供たちの水遊び場となっている。また新町川も多くの魚影が見られるまで水質が改善されている。

・新町ボードウォーク…官民一体となった水際整備。平成8年2月に完成、供用開始した。耐火性、防腐性の高いブラジル産のイペを使用。

1]東船場ボードウォーク整備事業…事業主体は東船場商店街振興組合。新町川沿いに続く287mのボードウォーク。

2]新町川[両国橋袂西詰公園]整備事業…事業主体は市。公園名は両国橋西公園。

3]東公園[新町橋袂東詰公園]整備事業…事業主体は、公園整備・ボンツーンが市、円形観水階段、みちしお水族館が県。公園名は新町橋東公園。

 

◇空港

●徳島空港周辺整備事業計画(松茂町)

・運輸省が行う徳島飛行場の拡張整備事業に併せ、県の土木部港湾空港整備局が空港周辺の地域整備を計画。

・平成6年度に基本構想、7年度に基本計画、9年度に事業計画を策定。10年度から現地にて本格的なボーリング調査、深浅測量等を行っている。漁業関係者とは、現在交渉中。平成12年度末の着工を目指している。

・当初は、大阪湾ベイエリアにおけるアジアの拠点構想があった。基本計画には、マリーナ施設、住宅用地、学習関係施設なども含まれているが、県の財政事情や社会情勢を鑑みて、計画の見直しが検討されている。整備にあたっては、環境アセスメント法の施行を先どりして取りかかっている。現在、事業を進めているのは以下の通り。

1]空港公園(廃棄物処分場)…滑走路の北側。廃棄物処分場の跡地を空港が眺望できる公園として整備する予定。約16ha。

2]空港滑走路延長およびターミナルの整備…空路利用者(特に徳島〜東京間)が増加しているものの、便数増加は難しいため、大型旅客機を発着させるために、現在2000mの空港滑走路を海側に500m延長するとともに、ターミナルを海側に移転させ拡張整備を行う。約41ha。

3]空港支援施設用地…空港ターミナル施設の機能強化を図るため、業務施設用地や福利厚生施設用地等を整備する。約5ha。

 

 

 

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