資料編
1 ヒアリング要旨
(1)淡路島南部エリア
■ハード整備
◇淡路島全体の整備の方向
●淡路公園島構想
・明石海峡大橋がもつ効果を最大限に活かしつつ、乱開発を防ぎながら緑豊かな環境と快適な生活空間の創造をめざす。
・淡路島国際公園都市の整備…神戸淡路鳴門自動車道の淡路ICに隣接した土取り跡地(約350ha)に緑の自然を復元する。国営明石海峡公園淡路地区、県立淡路島公園、淡路夢舞台、淡路交流の翼港など。現在整備中。
・淡路景観園芸学校…平成11年4月開校。「景観園芸」の教育・研究をおこない、県下の花卉園芸・造園産業振興の拠点となることを目指す。淡路島全体を実習のフィールドとし、県内園芸団体との連携をはかる。
・ジャパンフローラ2000…花と緑の国際博覧会。平成12年3月18日〜9月17日まで開催。主会場は、国営明石海峡公園(淡路地区)、淡路夢舞台。
・あわじ花回廊構想…地域住民・関係団体・企業等がごみ問題への取り組み、沿道の緑化、広告景観への配慮などを提唱し、花と緑にあふれたまちづくりの実現を目指す。
・日仏友好のモニュメント…県立淡路島公園内に建設予定。設計は終了しているが未着工。住民は実現を希望している。
●緑豊かな地域環境の形成に関する条例(緑条例)
・平成元年に制定された「淡路地域の良好な地域環境の形成に関する条例(淡路条例)」を平成6年に移行させたもの。
・無秩序な開発によって淡路島の良さが損なわれることのないよう、適正な土地利用の推進、森林・緑地の保全と緑化の推進、優れた景観の形成を目的とする。
・それぞれの開発調整区域ごとに、開発行為をしようとする際にはあらかじめ知事または市町長の許可が必要。
●総合保養地域整備の進捗状況
・総合保養地域整備法(通称リゾート法)にもとづき、淡路島全体を総合保養地域として9つにゾーニング。官のプロジェクトはほぼ予定通り進行中だが、バブル崩壊後、民間のプロジェクトは構想段階で凍結したままのものが多い。
・各ゾーニングと整備済のプロジェクトは下記の通り。
1]海洋スポーツ休養ゾーン…洲本ポートターミナル整備計画(官)、三熊山公園(官)
2]国際交流文化観光レクリエーションゾーン…淡路ワールドパークONOKORO(民間)、淡路島シーサイド開発(民/別荘分譲ですでに分譲終了)
3]福良湾周辺展望休養ゾーン…海づり公園整備事業(官)
4]文化健康保養ゾーン…五色ヘルシーリゾート(民)、淡路香りの公園(官)、一宮町ふるさとセンター(官)、高田屋嘉兵衛公園(官)
5]海洋レクリエーションゾーン…整備済プロジェクトなし
6]国際交流コミュニケーションゾーン…淡路島国際公園都市(官/現在整備中)、浦海浜公園(官)、鳥の山展望台(官)
7]丘陵観光ゾーン…カントリーメイツ(民)
8]森林自然ゾーン…整備済プロジェクトなし
9]南淡路海洋レクリエーション副ゾーン…淡路ふれあい公園(官)
◇港湾・漁港整備
●福良港築地前開発基本計画(南淡町)
・地域の観光・交通拠点として、福良港に「うずしおドーム・なないろ館」が平成11年5月オープン。さらに平成13年春には、緑地ミニ公園が完成予定。また、平成14年春には臨港道路が開通予定。完成すれば港湾施設内および市街地内の混雑が緩和される。