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コーン型のREMUS回収システム

この後、BENTHOS社に電子スチルカメラを発註していると話したところ、研究室で独自開発した電子スチルカメラについて説明を受けた。チタン製のケースに入っており、6,000mの耐圧である。感心したのは、やはり独自開発したという画像解析ソフトで、照度の異なる部分を平均化し、陰に隠れた画像を浮き立たせる等の作業が非常に手軽にでき、使いやすく感じられた。

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電子スチルカメラ用画像解析ソフト

 

2.5.6. 全体としての印象

数人の研究者と話しをしただけであるが、どの人も「観測によってデータを取得する科学者、観測機器を開発するエンジニア、観測機器を運行するオペレーターの3者が密接なコミニュケーションを図って、初めて使える観測機器ができあがる」という言葉を口にしていた。常識ではあるが、非常に重い言葉であった。大半の観測機器を自作によって作り上げるポテンシャルの高さに感心するとともに、すべての研究者から、この研究所が世界の海洋研究のリーダーであるという自負が感じられたのが印象的であった。

 

 

 

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