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今回はAUVに関連して水中カメラの調査を主な目的としたが、それ以外に生産技術についてもあわせて調査を行った。

(4) Deep Sea Systems International,INC. (アメリカ・マサチューセッツ)(7月16日)

DSSI社もBENTHOS社と同様の水中調査機器メーカーであるが、その規模はBENTHOS社とは対照的に非常に小さい。敷地はシャッター前の露天部を含めてもテニスコート2面程度の大きさであった。各セッションに分かれて一つ一つが手作りである。しかしながら取り外し可能な着水揚収用装置も含めたROV一式すべてを自社開発しており、その技術力はBENTHOS社と比較しても決して見劣りするものでは無い。所在地はファルマスの隣町であるカトウメットであるが、BENTHOS社からは車で5分程度の非常に近い位置にある。

今回はAUVに関連してHID (High Intensity Discharge:高圧放電)ライトの調査を行った。

(5) ウッズホール海洋研究所(アメリカ・マサチューセッツ)(7月16日)

ウッズホール海洋研究所の設立は約70年前であるが、アメリカの海洋研究所としてはむしろ新しい部類に入る。研究所は避暑地として有名なコッド岬の先端に、各研究部、各研究室はあちこち点在する形を取っている。研究内容は広く海洋学全般にわたっているが、今回はウッズホール海洋研究所が所有する3つのAUV、「AOSN」 「ABE」 「REMUS」を調査した。「AOSN」に関してはステーションへのドッキング方法を、「ABE」に関しては海底地形のデータ収集・解析方法の説明をしていただいた。また全長が2mに満たない小型のAUV 「REMUS」は実物を見ることができ、と同時にコントロールソフトの説明をしていただいた。

 

 

 

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