日本財団 図書館


・そういう意味では別府も同じであった。しかし、交流の材料や手段を与えてあげればあのように立派な事業になっていく。そういう意味では草の根支援事業そのものが知られていないだけではないのか。高梁市についても交流の手段や材料を提供すれば実行性あるものになるのでは。(運輸省・本保課長)

・高梁市はケーブルテレビが普及しており、交流会の主要なメンバーが製作している。情報をいかに発信していくかという点については下地ができているので、そうしてことを組み合わせて1年くらいかけて準備していけば良いのではないか。同じ人が青年会議所や商工会議所といった複数の組織に所属していて、全体として地域づくり交流会を形作っている。(森野委員)

・尾道の事業は地元の十分な担い手が見つけられず、美術というものに絞ったのだと思う。調査票からすれば選定は難しい。(森野委員)

・日本財団補助事業というと、金銭的支援しか思いつかないのではないか。もっとこの事業の趣旨が浸透すれば地域の考え方も変わっていくはず。地域文化交流事業といってもなかなかイメージが湧かないのではないか。だからこそモデル事業として作っていけるものをどんどん作っていかないと…。(森下委員)

・そもそもこの国際交流事業で何を作っていくのかを十分理解している意識、理解のあるところを選定しないとなかなか難しい。また、ある程度の組織力もないと実行性はないと思う。その観点からすると黒部市が適切だと思う。(運輸省・本保課長)

・市民レベルの文化がどの程度まで熟成されているかが大事だと思う。こちらからの支援によってそれがより明確になっていくのだから、その支援するタイミングが大切である。その意味では黒部市が適切。高梁市はもう少し熟成させる必要がある。(沢木委員)

・「鉄道」や「緑の村」といったテーマからは町づくりというテーマが見えてくるが、町づくりが見えてくる方がモデルとしては他の地域に参考となるはず。すでに組織としてメンバーが確定しているのでなく、誰もが参加していくという形で広げていける点で黒部市が適切ではないか。調査票から「顔」がみえてるくる点も良い。(桑野委員)

・岩見沢市は鉄道に傾きすぎている。地域文化といったときにどこまで拡がっていくのかが疑問である。地域全体に拡がっていくのかわからないてんで選びにくい。(森野委員)

・「鉄道」のような交流の材料があったほうがモデル事業として選定されるという機会を活かし切れるので、岩見沢市が適切と思っていたが、そうした材料がない時にはどのような交流をするか。その場合には組織が大切になってくる。とすれば黒部市が適切だろう。(岩田委員)

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION