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なお、各委員より出された意見は以下のとおりである。

・調査報告は、ガイドラインが未決定時の調査事項に基いているため、調査票のみからの判断には限界がある。書面のみに頼るのはやや危険。それよりも事業としていかに定着していけるかを考慮しなければならない。欠席の森野委員より、都市としての実行性(市長の能力等)も加味すべきで、その意味から岡山県高梁市、静岡県、高崎市、尾道市、新庄市、米沢市、福島市、岩見沢市に期待できるとのコメントを得ている。(本保委員)

・個人的には岩見沢。イギリスと日本の鉄道に対する概念は違う。イギリスでは、どの町にもどの地域にも昔の鉄道が残っていて、週末に動いたりするが、日本では鉄道をやるというと、鉄道を見直すのではなく、観光や集客が主な目的となってしまう。日本もこうしたイギリスの日常性が必要だと思う。お互いにとっていろいろな見直しをする良いチャンスだ。町づくりについても面白いと思う。(桑野委員)

・5つの団体で興味があるのは岩見沢。ただどんな事業をやれるのかは分からない。(安藤委員)

・選んでいく観点として大切なのは「事業の広がりによって地域の市民権が得られる活動」。そんな目で見ると、俳句・子どもは限定されすぎていて将来の発展性に不安がある。その点、鉄道は発展する可能性があるのではないか(本保委員)

・相手方に意欲があるのかどうか。そうしないと、事業化していくのは難しい。交流は人間がベースなので、事業として一緒に考えてやっていけるかが課題である。(森下委員)

・窓口団体が機能し得るかどうかを中心に調査すべき。予定のないところに無理矢理入り込むのも実行的でない。(西村委員長)

・東京青年会議所についてはサッカーのみでは町づくりの発展性は乏しい。(岩田委員)

・サッカーワールドカップ関連の行事は日本中で行われるから、なぜこの場所なのかという理由がいるだろう。(安藤委員)

・交流事業による支援というと、資金活動しかないと思っている団体も多い。「財政支援希望」と書いてあるだけで、対象から除外するのは危険だ。(本保委員)

・新規事業の調査方法として、点数付けに終始せぬように何らかのアドバイス等もできるようにイメージを深めてやるようにしてほしい。チェックに行くだけでは申し訳がない。(西村委員長)

・9月上旬に選考とあるが、その後の招講事業(11月)を考えると、もっと繰り上げて選考を行うべき。(西村委員長)

・今回選定された3事業、岩見沢市、松任市、土佐四万十太鼓については詳しく調査を行い、さらに2事業、七尾市、東京青年会議所については状況を聴取し、今年度事業としての候補となりうるかどうか調査をしてほしい。(西村委員長)

 

議題3 今後の予定

6月15日の午前10時から新規交流事業を選定するため、第2回運営委員会を開催予定。

 

 

 

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