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係船索の太さや材質によって抵抗が異なるときは、更に1か所ローラーを経由させる。

ア. フェアリーダーのローラーにS字掛け等をする。

ローラーにS字掛け、M字掛け、O字掛けのいずれかで経由させることにより、抵抗を持たせる。但し、係船索に太さや材質、ローラーの径によって抵抗が変わる。

イ. フェアリーダー等を複数経由させる。

フェアリーダー、スタンドローラー、ボラード等2か所以上を経由させて、係船索に抵抗を持たせる。

但し、経由箇所が増すので、係船索の運動範囲が広がる。

 

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ウ. ホーサーリールから直接引き出す。

綱取りボートの引き出し速度に応じて、送り出すことのできる設備を有する船舶に適しており、コイルダウン又はスネークダウンの必要がないので危険区域が狭く、最も安全な方法である。

但し、綱取りボートとの事前打ち合わせを行う。

 

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(6) 船首・船尾責任者の全般把握

責任者が直接作業中に、災害に巻き込まれた事例が多い。

船内作業の指示遂行と共に、綱取りボートの動きや係船索の繰り出し状況の監視及び綱取りボートヘの指示合図の作業全般を把握する。

以上

 

 

 

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