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4. 作業マニュアルの作成に当たっての留意事項と参考事項

 

4-1 共通事項

 

1) 原則として、時系列的に安全で合理的な作業の準備・方法・手順・確認する事項を定め、成文化する。

2) 作業に従事する要員の各々の役割分担を明確にする。

3) 介在する不安全な行動や不安全な状態を取り除くため、下記を含めた対策を組み入れる。

a. 船員労働安全衛生規則(以下、労安則という)第2章の安全基準、衛生基準、検知器具及び保護具並びに第3章の個別作業基準で定める各項目の順守

b. 過去に発生した災害、または他社の災害事例を防止する対策

c. ヒヤリ・ハットしたケースの防止対策

《参考》

〇ハインリッヒの法則

死亡事故を含む重大事故と小事故及びヒヤリ・ハットの潜在事故の発生比率は、1:29:300であるという。

1件の重大事故の背景には、あたかも水面上に現れた氷山の一角のように300件の潜在事故が隠されている。

 

039-1.gif

係船機の操作

 

4) 適切な保護具の着用及び検知器具の整備と使用の徹底を図ること。

5) 災害を発生する起因となりやすい近道反応(安全な階段があるのに飛び下りることなど)や、省略行為(ヘルメットを被らないことなど)を生じない手順とする。

 

 

 

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