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7) 被災部位別

下肢が39.5%、上肢が33.9%、腰部が9.7%と続く。(図2-6参照)

8) 災害種類別

骨折が40%と圧倒的に多く、打撲が12.9%、捻挫と挫創が8.1%である。

9) 発生場所別

直接の作業場所が船首と船尾の甲板上であることから、72.6%が甲板上、次いで飛び下りたときの激突による骨折等の岸壁及び岸壁上の設備が16.9%となっている。(図2-7参照)

10) 起因物別

係船索が19.7%、ウインドラス・フェアリーダー・ドラム・ビット等の甲板装置が14.5%、係船索と甲板装置の「はさまれ」によるものが13.7%、次いで6〜9%レベルの波浪・甲板・歩み板となっている。

特に、係船索については、係船索との「はさまれ」を起こす甲板装置によるものを含めると33.4%に達しており、係船索と甲板装置関係を合わせると、47.9%とほぼ半数を占める。

また、小型船の入港時等に係船索を取るためデッキから岸壁に飛び下りた際に、その衝撃により骨折しているが、この「飛び下り」は分類上、「起因物なし」となっている。当ケースの被災が11.1%に上っていることを特記したい。(図2-8参照)

11) 態様別

甲板装置や係船索等の「はさまれ」が最も多く24.2%、次いで甲板上でのスリップ等による「転倒」が16.9%、前項のような岸壁に飛び下りての骨折する「激突」が12.9%、ぎっくり腰や捻挫等の「動作の反動・無理な動作」が10.5%となっている。(図2-9参照)

 

 

 

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