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第2章 研究の内容

 

2.1 船舶等による既存の水深データの整理

 

2.1.1 水深データの収集・整理

既存の数値化された水深データを日本海洋データセンター及び(財)日本水路協会海洋情報研究センターから収集した。収集した水深データは、以下の3種類に区分される。

1) 船舶による水深測定記録を収録したもの

2) 水深測定記録を基に作成されたメッシュデータ

3) 水深測定記録を基に作成された等深線データ

以下に、各々の代表的なデータについて述べる。

(1) 船舶による水深測定記録を収録したもの

船舶による水深測定記録を収録したものとして、MGD77データ及びJODC統合水深データがある。

1) MGD77データ

MGD77は、磁気テープによる海洋地球物理データ交換のために米国国立地球物理・太陽地球データセンター(現国立地球物理データセンター)の要請に応え、Hittelman他によって開発(1977年)されたフォーマット及びファイル形式に対する名称である。対象としているデータの種類は、水深、全磁力、重力及び音波探査に関する情報である。

MGD77の特徴として、1クルーズが1つのファイルに対応しており、各ファイルは、航海情報等が記録されているヘッダーレコードと、観測データが記録されているデータレコード群から構成されていることが挙げられる。収録データの測地系については明示はされていない。

 

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表2−1 MGD77データの概要

 

 

 

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