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エラーレートについて

添付資料2のデータの比較(その1)の3/5、5/5にエラーがある。これらは10secのデータであり、データ数は、10sec×8,000bits/s=80kbitsである。

従って、80kbitsに1bitsのエラーが発生したものと考えられ、エラーレートは、1/80k=1.25x10-5程度と考えられる。

尚、他のデータにはエラーがないことから、この2つのデータにエラーがあるのは、船の航走雑音のうちインパルス性のノイズによるものと考えられる。

コマンドとデータの通信品質について

コマンドは、変調方式にFSKを使用しており、問題なく通信できる為には、S/Nが20dBあれば良い。これに対し、データは変調方式にPSKを使用しており問題なく通信出来る為に30dB以上のS/Nが必要とされる。

従って、コマンドの方がデータより通信品質が良いと考えられる。実海域評価試験においてもコマンドを送信し、水中装置からのPSKのデータが返送されてきたが、S/Nが悪く再生出来なかった時があり、洋上試験の状況とも一致する。尚、ホワイトノイズを用いた水槽試験ではS/Nが16dB程度でエラーフリーであるが、実際の洋上試験では、航走雑音がインパルス性なので瞬間的なS/Nの低下を考えると、定常的には、30dB程度のS/Nが必要と考えられる。

 

 

 

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