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効果的なチームアプローチを行うためには、各専門職員がその役割を認識し、専門」性が十分発揮されなければならない。看護婦は患者の日常生活を支え、訴えやニーズを聞くことができ、症状を24時間通して見ることのできる存在である。それら期待される役割を認識し、患者のためにという共通意識のもとチームアプローチを行っていかなければならない。

 

おわりに

 

講義、実習によって緩和ケアにおいて必要な基礎的な知識、技術を得ることができた。今後学ぶべき課題も多く、引き続きの学習の必要性を感じている。緩和ケアとは、これまでの看護を深め、あたりまえのことをあたりまえにすること、看護技術のひとつひとつを基本に沿って、きめ細やかな配慮をしながら行っていくものだと感じた。

この研修での学びを皆と共有し、看護の専門性を高めるためにパイロットナースとして他のスタッフ教育に生かしていきたい。緩和ケア病棟のあり方や特色は、施設によって異なり、今後どのような緩和ケア病棟を作っていくか試行錯誤している。患者や家族へ質の高いケアが提供できるように、皆で共通の理念をもち、私達の緩和ケア病棟を作っていきたい。最後に、お忙しい中講義してくださった先生方、実習を受け入れ丁寧なご指導をしてくださった聖隷三方原病院の皆様に感謝いたします。

 

 

 

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