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2. 地方港の動き

地方港の外貿コンテナ輸送に関する動きを把握するため、西日本の主要コンテナ港の港湾管理者ヘアンケート調査を行った。アンケート調査の概要を以下に示す。

 

1] 調査の目的

神戸港における内航フィーダー貨物に関して、神戸港と関係が深い他港の現状について把握する。

2] 調査の概要

コンテナ船が寄港する主な西日本の諸港湾の発着貨物について、岡山県、広島県、山口県、香川県、愛媛県、福岡県の港湾管理者にアンケート調査を行い、西日本発着貨物の物流動向を把握する。

調査項目を以下に示す。

【調査項目】

・航路開設状況と航路の概要(平成元年〜平成10年)

・コンテナ貨物流動状況(平成元年〜平成10年)

・コンテナ輸送、内航フィーダー輸送等の今後の見通し

・神戸港との連携を図る上での要望事項 等

 

(1) 地方港の外航航路開設状況

1] 地方で拡大するアジア航路

西日本の地方港におけるコンテナ機能の整備充実を背景に、特に中国、韓国をはじめとしたアジア航路において、コンテナ定期航路の地方での開設は着実に拡大している。

2] 平成7年以降にみる地方航路の急激な拡大

このような動きは平成7年以降、加速する傾向が見られる。平成7年以降に開設した定期航路は74航路となっており、そのうち平成11年だけで19航路が就航している。

3] 5年間で18航路が廃止

新たな航路開設が進むなか、廃止された航路も少なくない(平成7年以降の5ヵ年で18航路が廃止)。このようなことから、地方港において定期航路が定着することの難しさや、航路誘致をめぐる地域間競争の激化がうかがえる。

 

 

 

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